宇治橋(うじばし)
宇治上神社

瀬田川は琵琶湖から流れ出る唯一の河川で,宇治市を流れる辺りから宇治川と名を代え,やがて桂川・木津川と合流して淀川となります。古来より交通の要所でもあった宇治川周辺には多くの名所旧跡が残っています。


宇治橋は古くは646年(大化2年)に作られたとされ,その架橋の由来を刻した重文の碑が「宇治橋断碑」として近くの寺に今も残ります。
紫式部の長編小説「源氏物語」五十四帖のうち最後の十帖は宇治を舞台にしたことから宇治十帖の別名があり,由来する古跡が宇治川周辺にあります。


1184年には,先に入洛した源義仲(木曽義仲,頼朝の従兄)とそれを打つ源義経との間に宇治川の合戦があり,義経側の佐々木高綱と梶原景季が先を競って宇治川を渡った「宇治川先陣争い」はつとに有名です。
宇治川の川州中ノ島には,1286年に作られた日本最大高さ15mの「十三重石塔」が立っています。


橋の中央には「三の間」と呼ばれる張り出しがあり,ここから豊臣秀吉が茶の湯に使う水を汲ませたことで知られます。
  

「宇治川先陣争い」の碑
宇治川に架かる
宇治橋
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中ノ島にある
「十三重石塔」
源氏物語に因む「宇治十帖」の古跡
  巨椋池
「宇治橋断碑」を納めるお堂(放生院)
宇治橋
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宇治橋の「三の間」(橋の中央付近)